CXOレター手紙営業で成果が出ない原因は?改善策を具体解説

この記事は、BtoB営業で決裁者に直接アプローチしたい営業担当者、インサイドセールス担当者、営業企画、経営者に向けた内容です。
CXOレター手紙営業の基本から、成果が出ない原因、改善策、文面の作り方、効果測定、代行活用の考え方までを体系的に解説します。
「送っているのに反応がない」「商談につながらない」「何を改善すべきかわからない」という悩みを持つ方でも、実務に落とし込めるように具体例を交えてわかりやすくまとめました。

この記事でまとめていることは

CXOレター手紙営業とは?基本と従来のDM・電話営業との違い

CXOレター手紙営業とは、企業の経営層や部門責任者など、意思決定に関わるキーパーソンへ個別に手紙を送り、商談や接点創出を狙う法人営業手法です。
一般的なDMのように不特定多数へ一斉送付するのではなく、相手企業の状況や役職に合わせて内容を設計する点が大きな特徴です。
メールや電話では埋もれやすい相手にも、物理的な手紙なら印象を残しやすく、特に大手企業や受付突破が難しい企業へのアプローチで活用されています。
ただし、単に送れば成果が出るわけではなく、対象選定、文面、発送、フォローまで一連の設計が必要です。

CXOレターとは何か:決裁者に直接アプローチする法人営業の手法

CXOレターの「CXO」は、CEO、COO、CFO、CMOなどの経営層や、それに準ずる決裁者層を指します。
つまりCXOレターとは、こうした意思決定者に対して、個別最適化した営業手紙を送る施策です。
通常の営業活動では、担当者レベルで情報が止まったり、受付や代表電話で遮断されたりすることがあります。
その点、CXOレターは相手の役職や経営課題に合わせて内容を作り込むことで、決裁者本人に読まれる可能性を高められます。
特に新規開拓で接点がない企業に対して、最初のきっかけをつくる手段として有効です。
営業色を強く出しすぎず、相手にとっての価値を簡潔に伝えることが成功の鍵になります。

手紙営業が注目される背景:テレワーク時代のコミュニケーション施策

手紙営業が再評価されている背景には、メールや電話の接触難易度が上がっていることがあります。
テレワークの普及により固定電話がつながりにくくなり、メールも大量に届くため、従来の営業手法だけでは接点をつくりにくくなりました。
その一方で、物理的な郵送物は社内で回覧されたり、秘書や総務を経由して本人に届いたりする可能性があります。
また、手紙は「わざわざ送ってきた」という印象を与えやすく、丁寧さや本気度が伝わりやすい点も強みです。
オンライン施策が一般化した今だからこそ、オフラインの接点が差別化要素になっています。
ただし、雑な量産型レターでは逆効果になるため、質の高い設計が前提です。

DM・架電・訪問との違いと、インサイドセールスでの活用ポイント

CXOレターは、DM、架電、訪問営業と似ているようで役割が異なります。
DMは広く認知を取る施策、架電は即時接触を狙う施策、訪問は関係構築を深める施策ですが、CXOレターは「会う前の突破口づくり」に強い手法です。
特にインサイドセールスでは、手紙送付後に電話やメールでフォローすることで、相手の認知がある状態から会話を始められます。
これにより、いきなりのコールドコールよりも会話の質が上がりやすくなります。
重要なのは、手紙単体で完結させず、送付日、到着想定日、フォローコール日をセットで設計することです。
複数チャネルを連動させることで、反応率と商談化率を高めやすくなります。

手法 主な特徴 向いている場面
CXOレター 決裁者へ個別に届けやすい 新規開拓、大手企業攻略
DM 一斉配信しやすい 認知拡大、広範囲アプローチ
架電 即時に反応を確認できる 短期接触、ヒアリング
訪問 関係構築がしやすい 既存深耕、高単価提案

CXOレター手紙営業で成果が出ない原因

CXOレターで成果が出ない企業の多くは、文面だけに原因があると考えがちですが、実際には対象設計、送付品質、フォロー体制まで含めた全体設計に課題があります。
決裁者に届いていない、読まれても刺さらない、読まれても次の行動につながらないという3つの壁を越えなければ、商談化は難しくなります。
また、営業担当者の感覚だけで運用すると、再現性がなく改善も進みません。
成果が出ない理由を分解し、どこで歩留まりが落ちているのかを把握することが重要です。
ここでは、特に失敗しやすい4つの原因を整理して解説します。

対象者の設計不足:企業リスト・宛先・相手の決定が甘い

最初に見直すべきなのは、誰に送っているかという対象設計です。
業種や企業規模が自社サービスに合っていない企業へ送っても、当然ながら反応は出にくくなります。
また、会社名だけで送付先を決め、役職者名が曖昧なまま発送すると、受付止まりや総務止まりになる可能性が高まります。
CXOレターは「誰でもいいから送る」施策ではなく、「この企業のこの役職者に送る」ことが前提です。
さらに、同じ企業でも経営課題を持つのがCEOなのか、現場改善を担う部門長なのかで刺さる内容は変わります。
ターゲット企業の条件、部署、役職、課題仮説まで設計できていないと、どれだけ丁寧な手紙でも成果にはつながりません。

  • 自社の提供価値と相性の良い業種・規模を定義する
  • 送付先の役職者名を正確に特定する
  • 相手が抱える課題仮説を事前に整理する
  • 担当者向けか決裁者向けかを明確に分ける

文面の課題:会社概要やオファーの記載が弱く、相手理解やパーソナライズが足りない

成果が出ないレターの典型例は、自社紹介ばかりで相手に関係のある話が少ない文面です。
「弊社は〇〇を提供しています」「導入実績が豊富です」といった情報だけでは、相手は自分ごととして受け取りません。
決裁者が知りたいのは、あなたの会社の説明ではなく、自社の課題にどう役立つのかです。
そのため、相手企業の事業内容、採用状況、IR情報、ニュース、組織変更などを踏まえた一文があるだけでも反応は変わります。
また、オファーが曖昧で「一度お話しできれば幸いです」だけでは行動につながりにくいです。
短時間の情報交換、事例共有、無料診断など、相手が受け取りやすい具体的な提案を置くことが重要です。

送付と発送の運用ミス:封筒・切手・宛名・社名の基本ができていない

CXOレターは内容以前に、見た目や発送品質で信頼を損なうことがあります。
たとえば、宛名の誤字、役職名の間違い、会社名の旧表記、雑な封入、安っぽい封筒などは、それだけで読む価値がないと判断されかねません。
特に決裁者向けの手紙では、細部の丁寧さがそのまま企業姿勢として見られます。
また、社用感が強すぎる封筒や広告色の強いデザインは、営業DMとして処理されやすくなります。
切手の貼り方、封筒の質感、宛名の見やすさ、差出人表記の整合性など、基本動作の精度が重要です。
発送業務を単純作業と考えず、営業品質の一部として管理する必要があります。

送っただけで終わる:フォローアップ・コール・商談獲得までのプロセス不足

CXOレターで最も多い失敗は、送付後のフォローがないことです。
手紙はあくまで接点づくりのきっかけであり、商談化まで自動で進むわけではありません。
到着後に電話やメールで「先日お送りした件で」と接触することで、相手の記憶に残っているうちに会話を始められます。
逆に、送って満足してしまうと、反応がなくても原因がわからず、改善もできません。
フォロー時には、送付日、到着想定日、誰宛に送ったか、どの訴求軸だったかを営業側が把握している必要があります。
レター、架電、メール、商談化までを一連のプロセスとして設計して初めて、成果につながる施策になります。

成果を高めるCXOレターのメリットとデメリット

CXOレターは、決裁者に直接アプローチしやすい有効な営業手法ですが、万能ではありません。
メールや電話よりも印象に残りやすい一方で、準備や運用に手間がかかるため、対象や目的を誤ると費用対効果が悪化します。
重要なのは、メリットだけを見て導入するのではなく、デメリットや向き不向きまで理解したうえで、自社の営業戦略に組み込むことです。
ここでは、CXOレターの強みと弱みを整理し、どのような企業や商材に適しているのかを具体的に解説します。

開封と反応を得やすく、決裁者への直接アプローチを実現しやすいメリット

CXOレターの最大のメリットは、通常の営業チャネルでは接触しにくい決裁者に対して、直接アプローチできる可能性があることです。
メールは埋もれやすく、電話は受付で止まりやすいですが、手紙は物理的に存在するため、一定の注意を引きやすい特徴があります。
また、相手企業に合わせて内容を調整すれば、「自社のことを理解して送ってきた」と感じてもらいやすく、営業色が強すぎない形で関係構築の第一歩をつくれます。
特に高単価商材や大手企業向け営業では、少数の有望企業に深く刺す施策として有効です。
他社がやっていない分、差別化しやすい点も見逃せません。

手間・時間・コストがかかるデメリットと注意点

一方で、CXOレターは量産しにくく、準備工数が大きいというデメリットがあります。
対象企業の調査、役職者の特定、文面作成、印刷または手書き、封入、発送、フォローまでを丁寧に行う必要があるため、メール配信のような効率性はありません。
また、1通あたりのコストも無視できず、対象選定が甘いと費用だけが先行します。
さらに、営業担当者によって品質差が出やすく、属人化しやすい点にも注意が必要です。
成果を出すには、単発施策ではなく、ターゲット設計と運用ルールを整えたうえで継続的に改善する体制が求められます。

自社に向くケース・向かないケースを見極める基本的な考え方

CXOレターが向いているのは、決裁者の判断が重要で、1件あたりの受注価値が高い商材です。
たとえば、法人向けSaaS、コンサルティング、採用支援、業務改善サービス、システム導入支援などは相性が良い傾向があります。
逆に、低単価商材や大量接触が前提の商材では、手紙営業の工数に見合わないことがあります。
また、相手企業の課題をある程度仮説立てできる業界でないと、文面の説得力も弱くなります。
つまり、自社に向くかどうかは「決裁者に届く価値があるか」「1件の商談価値が高いか」「個別最適化できるか」で判断するのが基本です。
営業戦略全体の中で、重点攻略施策として位置づけると効果を発揮しやすくなります。

観点 向いているケース 向かないケース
商材単価 高単価・高粗利 低単価・薄利多売
営業対象 大手企業・決裁者層 大量の小口顧客
訴求方法 個別提案が可能 一律訴求しかできない
運用体制 調査とフォローができる 発送だけで終わる

成果につながるCXOレターの作成ステップと流れ

CXOレターは、思いつきで書いて送るものではなく、成果につながる順序があります。
対象企業の選定から課題仮説の整理、文面構成、見せ方、発送後のフォローまでを一連の流れとして設計することで、初めて商談化率が高まります。
特に重要なのは、文章のうまさよりも、相手理解と営業プロセス全体の整合性です。
ここでは、実務で再現しやすいように、CXOレター作成から商談獲得までの基本ステップを順番に解説します。

リサーチから対象企業の選定まで:顧客課題を徹底理解するステップ

最初のステップは、送る相手を決める前に、自社がどのような企業に価値提供できるかを明確にすることです。
業種、従業員規模、売上規模、拠点数、採用状況、DX推進状況などをもとに、相性の良い企業像を定義します。
そのうえで、対象企業ごとにIR情報、ニュースリリース、採用ページ、代表メッセージ、事業戦略などを確認し、どの課題に触れるべきか仮説を立てます。
この事前調査が浅いと、誰にでも送れる一般論の手紙になってしまいます。
逆に、相手の状況に即した一文が入るだけで、読まれる確率は大きく変わります。
レター作成は文章作業ではなく、営業リサーチの延長線上にあると考えることが重要です。

構成設計のコツ:挨拶、課題提起、提案、実績、オファーの流れで文章を作成する

CXOレターの文面は、長く書くよりも、読みやすい流れで簡潔にまとめることが重要です。
基本構成は、挨拶、送付理由、相手の課題仮説、提案内容、実績や信頼材料、最後のオファーという順番がわかりやすいです。
冒頭では礼儀を保ちつつ、なぜこの相手に送ったのかを明確にします。
中盤では、相手企業に起こり得る課題を具体的に示し、その解決策として自社サービスを位置づけます。
終盤では、導入実績や支援事例を短く添え、最後に「15分だけ情報交換」「事例共有の機会」など、負担の少ない行動提案を置きます。
読み手が次の行動をイメージできる構成にすることが大切です。

手書きと印刷の使い分け、封筒やレターの見せ方を設計する

手書きにするか印刷にするかは、商材、対象企業、運用体制によって判断します。
手書きは温度感や特別感を出しやすい一方で、工数が大きく、文字品質にも差が出ます。
印刷は一定品質を保ちやすく、複数通の運用に向いていますが、量産感が出ると読まれにくくなることがあります。
そのため、本文は印刷、宛名や一言だけ手書きにするなど、ハイブリッド運用も有効です。
また、封筒の色や紙質、差出人表記、宛名の見せ方も重要です。
広告物に見えない落ち着いたデザインにしつつ、誰宛の何の手紙かが伝わるように整えることで、開封率を高めやすくなります。

発送後のフォロー設計:電話・メール・アポイント獲得までの実行手順

発送後は、到着タイミングを見計らってフォローすることが欠かせません。
一般的には、到着見込み日の翌日から数営業日以内に電話やメールで接触し、「先日お送りしたお手紙の件でご連絡しました」と伝える流れが有効です。
このとき、手紙の内容をそのまま繰り返すのではなく、相手にとってのメリットを短く再提示することが重要です。
また、電話がつながらない場合も、メールや再架電のルールを決めておくと運用が安定します。
発送、到着、架電、返信、商談化までを管理表で追えるようにしておけば、どこで歩留まりが落ちているかも把握しやすくなります。
レター施策は発送ではなく、商談化までが実行範囲です。

反応率を上げる文面の書き方と例文

CXOレターの成果を左右するのは、単なる文章力ではなく、相手が「自分に関係がある」と感じるかどうかです。
決裁者は多忙であり、長い説明や抽象的な売り込みには時間を使いません。
そのため、封筒の見せ方、宛名の正確さ、冒頭の一文、課題提起の具体性、最後のオファーまで、すべてが短く明確である必要があります。
ここでは、開封されやすい基本、決裁者に刺さる文面の考え方、実際に使いやすい例文と避けるべき表現を紹介します。

開封されやすい宛名・宛先・封筒の書き方

開封率を高めるには、まず封筒の段階で「雑ではない」「自分宛だ」と伝わることが重要です。
会社名、部署名、役職名、氏名は正式名称で記載し、誤字脱字は絶対に避けなければなりません。
封筒は派手すぎず、営業DM感が強すぎないものを選び、差出人情報も読みやすく整えます。
宛名を手書きにすると特別感が出やすいですが、読みづらい字では逆効果です。
また、「親展」表記を使う場合も乱用せず、相手に違和感を与えない範囲で活用することが大切です。
封筒は中身の前に評価されるため、丁寧さと信頼感を最優先に設計しましょう。

  • 会社名・役職名・氏名は正式表記で統一する
  • 封筒は落ち着いた色味と質感を選ぶ
  • 宛名は見やすさを優先する
  • 差出人情報を明確に記載する
  • 広告物に見える装飾は避ける

決裁者に刺さる文面のコツ:自社視点ではなく相手の課題を具体的に書く

決裁者に刺さる文面の基本は、自社の説明を減らし、相手の課題を具体的に書くことです。
たとえば「弊社は営業支援を行っています」ではなく、「採用強化に伴い営業組織の立ち上がり速度が重要になる局面かと存じます」のように、相手企業の状況に触れるほうが関心を引きやすくなります。
また、課題提起は不安を煽るのではなく、事実や仮説に基づいて簡潔に示すことが大切です。
そのうえで、自社サービスを押し売りするのではなく、「こうした課題に対して、こういう支援が可能です」と自然につなげます。
相手が読む理由を冒頭でつくり、最後まで負担なく読める長さに抑えることが反応率向上につながります。

商談獲得を狙うCXOレターの例文と、避けるべきNG表現

商談獲得を狙うレターでは、相手理解、提案の具体性、行動しやすいオファーの3点を押さえることが重要です。
以下はシンプルな例文です。
「突然のお手紙失礼いたします。
貴社の〇〇領域での事業拡大を拝見し、現場運用の標準化や営業生産性向上が重要なテーマになっているのではないかと考え、ご連絡いたしました。
弊社では同規模企業に対し、営業プロセス整備と商談創出支援を行っております。
もしご関心があれば、15分ほど事例共有のお時間をいただけますと幸いです。

一方で、「業界最安」「絶対成果」「今すぐ導入ください」といった強すぎる表現は信頼を損ねます。
抽象的な美辞麗句より、相手に関係する具体性を優先しましょう。

良い表現 NG表現
貴社の状況を踏まえご連絡しました どの企業にも当てはまる一般論
15分ほど事例共有のお時間 ぜひ今すぐご契約ください
同業他社での支援実績があります 絶対に成果が出ます
課題仮説に基づくご提案です 弊社の強みは〇〇ですの連続

CXOレター施策の効果測定と改善方法

CXOレターは感覚で評価すると改善が進みにくいため、必ず数値で追う必要があります。
送付数だけを見ても意味はなく、到達、反応、商談、受注までの各段階で歩留まりを確認することが重要です。
また、成果が出ない場合も、リストが悪いのか、文面が弱いのか、フォローが不足しているのかを切り分けられれば改善しやすくなります。
ここでは、追うべきKPI、成果企業が実施している改善施策、運用を仕組み化するための考え方を解説します。

開封・反応・商談・受注まで追うべきKPIと目安

CXOレター施策では、最低でも送付数、到達確認数、反応数、商談化数、受注数を追うべきです。
物理郵送のため開封率を正確に測るのは難しいですが、フォローコール時の接触状況や返信有無から一定の推定は可能です。
重要なのは、最終受注だけでなく、中間指標を持つことです。
たとえば、反応率が低いなら文面や対象設計、反応はあるのに商談化しないならオファー設計やフォロー品質に課題があると考えられます。
業界や商材によって目安は変わりますが、少数精鋭で送る施策だからこそ、1通ごとの結果を丁寧に記録することが改善の出発点になります。

成果が出る企業が実施している改善施策:リスト精査、文章改善、フォロー最適化

成果が出る企業は、反応が悪かったときに「手紙営業は効かない」と結論づけず、どこを改善すべきかを細かく見ています。
まずリスト精査では、反応があった企業の共通点を分析し、業種、規模、役職、課題テーマを絞り込みます。
文章改善では、冒頭文、課題提起、実績の見せ方、オファー内容をA/Bテストし、どの訴求が刺さるかを検証します。
さらに、フォロー最適化では、到着後何日で電話するか、メールを先に送るか、何回接触するかを調整します。
このように、リスト、文面、フォローの3要素を継続的に改善することで、施策全体の精度が高まります。

運用を仕組み化するためのプロセス設計と検討ポイント

CXOレターを継続施策にするには、担当者の頑張りに依存しない仕組み化が必要です。
具体的には、対象企業の抽出条件、調査項目、文面テンプレート、発送ルール、フォロー手順、結果記録の方法を標準化します。
テンプレート化といっても完全な定型文にするのではなく、共通部分と個別差し込み部分を分けることがポイントです。
また、営業、マーケティング、インサイドセールスが連携し、どの企業を重点攻略するかを共有できる体制も重要です。
運用管理表やCRMに送付履歴と反応履歴を残しておけば、担当変更があっても継続しやすくなります。
再現性のあるプロセスに落とし込むことで、施策の精度と継続性が高まります。

自社運用と代行・営業代行の選び方

CXOレターは自社で運用することもできますが、調査、作成、発送、フォローまでを高品質で回すには一定の体制が必要です。
そのため、社内で完結すべきか、代行会社や営業代行を活用すべきかで悩む企業も少なくありません。
重要なのは、単純に費用だけで判断するのではなく、自社にノウハウを蓄積したいのか、短期間で成果検証したいのかによって選び方を変えることです。
ここでは、自社運用と外部活用それぞれの特徴と、比較時のチェックポイントを整理します。

自社で運用する場合の必要な体制、手間、費用

自社運用のメリットは、ターゲット理解や営業ノウハウを社内に蓄積しやすいことです。
商材理解が深い担当者が文面を設計できるため、訴求の精度も高めやすくなります。
ただし、対象企業の調査、役職者特定、文面作成、封入発送、フォローコール、結果分析までを回すには、営業だけでなく営業企画やインサイドセールスの協力が必要になることもあります。
また、少数送付でも工数は意外と大きく、片手間運用では品質が落ちやすいです。
費用面では外注費を抑えられる一方、人件費や管理工数は発生します。
継続的に改善できる体制があるかを事前に見極めることが重要です。

代行会社・営業代行を活用するメリットと注意点

代行会社や営業代行を活用するメリットは、立ち上げスピードと運用品質の安定化です。
特に、発送実務やリスト整備、文面作成、フォローコールまで一括で支援できる会社であれば、社内負荷を抑えながら施策を開始できます。
また、過去の支援実績が豊富な会社なら、反応が出やすい訴求や運用ノウハウを持っている可能性があります。
一方で、商材理解が浅いままテンプレート的に運用されると、質の低いレターになるリスクもあります。
丸投げではなく、自社のターゲット戦略や訴求軸を共有し、定例で改善状況を確認できる体制が必要です。
外部活用は便利ですが、任せ方を誤ると成果が出にくくなります。

支援サービスを比較する際のチェックポイント

支援サービスを比較する際は、価格だけでなく、どこまで対応範囲に含まれるかを確認することが重要です。
たとえば、リスト作成のみなのか、文面設計まで含むのか、手書き対応があるのか、発送後のフォローコールまで実施するのかで価値は大きく変わります。
また、過去実績についても、単なる送付数ではなく、商談化率や受注実績まで確認できると安心です。
さらに、自社商材への理解を深めるヒアリング体制があるか、改善提案をしてくれるかも重要な判断材料です。
比較時には、運用範囲、品質、改善力、レポーティング体制の4点を軸に見ると失敗しにくくなります。

比較項目 確認ポイント
対応範囲 リスト、文面、発送、フォローまで含むか
品質 手書き対応、封筒品質、パーソナライズ度
実績 商談化・受注までの支援実績があるか
改善体制 定例報告や改善提案があるか

CXOレター手紙営業で成果を出すための成功事例と実践ポイント

CXOレターで成果を出す企業には共通点があります。
それは、手紙を単発の施策として扱わず、ターゲット戦略、訴求設計、送付タイミング、フォローまでを一貫して設計していることです。
また、企業規模や商材によって成功パターンは異なるため、自社に近いケースを参考にしながら運用を最適化することが重要です。
ここでは、大手企業向け、中小企業向け、個人向けに近いケースの違いを整理しつつ、成果を分ける実践ポイントを解説します。

大手企業・中小企業・個人向けで異なる成功事例

大手企業向けでは、受付突破や担当者経由の接触が難しいため、CXOレターが最初の接点として機能しやすいです。
特に、経営課題や全社施策に関わる提案は、役員や本部長宛ての手紙が有効な場合があります。
一方、中小企業向けでは、社長や役員との距離が近いため、地域性や事業内容に触れた具体的な文面が反応につながりやすいです。
また、個人向けに近い小規模事業者では、形式ばった文章よりも、簡潔で誠実な内容のほうが読まれやすいことがあります。
つまり、成功事例をそのまま真似するのではなく、相手の組織構造や意思決定の速さに合わせて設計を変えることが大切です。

成果を分けるコツ:パーソナライズ、送付タイミング、フォローの徹底

成果を分ける最大のポイントは、どれだけ相手に合わせて設計できているかです。
パーソナライズでは、企業名を差し込むだけでなく、事業戦略、採用状況、ニュース、組織変更などに触れることで、読み手の関心を引きやすくなります。
送付タイミングも重要で、繁忙期や決算期を避けたり、組織変更直後や新施策発表後を狙ったりすると反応が変わることがあります。
さらに、フォローを徹底しなければ、せっかく読まれていても商談化しません。
送付後の電話、メール、再接触のルールを決め、相手の温度感に応じて柔軟に対応することが成果につながります。
結局のところ、細部の積み重ねが反応率の差になります。

CXOレターをセールス戦略の一部として継続活用する方法

CXOレターは、一度だけ試して終わる施策ではなく、重点ターゲット攻略の手段として継続活用することで価値が高まります。
たとえば、ABMの一環として重要企業群に対して実施したり、展示会後の未接触企業への再アプローチに使ったり、休眠顧客の掘り起こしに活用したりできます。
また、メール、広告、ウェビナー、架電と組み合わせることで、単独施策よりも接触機会を増やせます。
継続活用のためには、成功パターンをテンプレート化しつつ、業界別や役職別に訴求を調整できる状態をつくることが重要です。
CXOレターを営業戦略全体の中に位置づければ、単なる手紙送付ではなく、再現性のある商談創出施策として機能しやすくなります。

 

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神部 哲郎

SCW OFFICE KANBE代表  BtoBマーケター/プロモーター/コンサルタント  創業年月:2015年1月 (2026年現在12期目)  年商30億円までの中小企業経営サポートを行っている。自身の営業活動を見直し、マーケティングやコピーライティングのスキルを実践現場で習得、後に業界業種、数多くの販促プロモーションを成功させている。すぐに使えるアイデア力を武器に売上利益・集客アップに直結させる施策を、次々に立ち上げる。社長経営者の右腕的コンサルタント、マーケティングアドバイザー、売上増進を目的としたコピーライターとして活動中。